雑居ビル立入り検査で

予防課の人員増など 消防局側に要望

(しんぶん赤旗 2001年9月5日)

大阪市消防局は3日から市内の雑居ビルの緊急立入検査を実施しています。
 4日、日本共産党の関根信次稲森豊辻ひで子議員は、大阪市消防局の山本和男予防課長代理と城戸秀行企画係長より緊急立入検査の内容について説明を受けました。
 同検査は、3日から約2ヶ月間で、1949事業所を実施します。対象は遊技場、飲食店等入居している3階建(地階を除く)以上の複合用途防火対象物のうち、避難階段が1ヶ所の雑居ビルです。通常、大阪市では消防局内規を定め、対象物の携帯や規模により検査期間を定めています。
 辻議員は「東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビル火災を見て、特に中央区のミナミには雑居ビルも多く、入れ替わりの激しいので心配です。以前、中央区の人員配置を調査すると国基準以下だったので、今回の事故を教訓に、住民が安心して住みつづけられるよう、予防課こそ人員を増やしてほしい。防災や福祉、教育に、十分な職員配置をおこない、行政の指導、点検をしっかりお願いしたい」と要望しました。
 理事者は「予防課は目立たないが地道な仕事で法にも堪能な職員が対応している」「北区や中央区などでは他の消防署の約2倍職員配置をしている」と応えました。

緊急立入検査対象物数
北消防署 415 東成消防署 37
都島消防署 72 生野消防署 72
福島消防署 38 旭消防署 27
此花消防署 30 城東消防署 17
中央消防署 581 鶴見消防署 12
西消防署 91 阿倍野消防署 61
港消防署 41 住之江消防署 21
大正消防署 34 住吉消防署 35
天王寺消防署 71 東住吉消防署 21
浪速消防署 60 平野消防署 37
西淀川消防署 19 西成消防署 28
淀川消防署 99 水上消防署 4
東淀川消防署 26

合計

1,949