市教委の違法な公金支出

徹底解明せよ

辻議員 再発防止を要望

(しんぶん赤旗 2001年3月25日)

 23日の大阪市議会文教経済委員会で日本共産党の辻ひで子議員は、大阪市教育委員会が組むかが余った予算を消耗品名目で違法契約をしていた問題で質疑しました。
 この問題では、市監査委員が19日に、1996年度から99年度の違法な公金支出が2億5,000万円にのぼり、業者がプールしている約7,900万円を返還させるよう勧告しています。
 辻議員は、未執行予算を、インクなどの購入契約で裏金をつくり、その金で備品や消耗品を買い、各校・園に配られていたことを紹介。そして、「これは、消耗品、備品の費目区別もない、ごちゃ混ぜの予算消化策だ」と指摘し、「これは、『違法な契約』であり、『関係法令及び本市の会計規則等に違反』するものだ」とただしました。
 市教委は、 「関係法令に反した事務執行であり、勧告を重く受け止めている」と回答しました。
 辻議員は「二度とこのような不正執行を起こさない構えでぜひ徹底解明を」と要望しました。
 辻議員は、昨年に発覚した備品不正取引の9億6,500万円(94年から99年)と合わせて、数年間に、10数億円が未執行となる学校維持運営費の現行システムの問題点が監査報告で明らかになっていると指摘し、「学校現場の声を真摯 (しんし)に受け止め、改善できるのは前向きに検討すべきだ」と主張しました。