大阪市立文学センター」の早期着手を

辻ひで子議員が質疑

 3月16日、大阪市会文教経済委員会が開かれ、日本共産党の辻ひで子議員は「大阪市立文学センター」の早期着手を求めました。
 5年前に「大阪市立文学センター基本計画報告書」が作成されておりながら、大阪市は毎年300万円程度のプレ事業費を予算に組むだけでお茶を濁しています。
 一方、大阪市教育改革懇話会では、「大阪らしさを生かした教育」をうたい、「大阪弁に愛着を持ち、残すべき『大阪言葉』に誇りを持つことが大事」などと提言しています。ところが、文学の根っこにある「大阪言葉」を研究するべき大阪市立文学センターの建設を先延ばしして「何が大阪らしさ」かと、辻議員が厳しく追及しました。
 この「基本計画報告書」では、広い意味での文学を通じて大阪の精神風土を明らかにするとしています。また、事業計画の内容として、「大阪の都市と文学」、「言葉の文化」のテーマを明確にして、@収集保管、A調査研究、B情報サービス、C展示、D普及の五分野の事業計画を打ち出しています。
 同議員は、「この文学センターが動き出すには、なによりも優れた人材、学芸員が必要です。大阪らしさを言うのなら、先ず再構築すべき時ではないか」とただしました。市教委の担当課長は、「基本計画に述べられているあつい思いは一緒。財政状況が厳しい中、この計画は基本的に生きている。なんとか様々な角度から検討していきたい」と答えました。