ノーカーゾーンを守るために対策を

稲森豊議員が南港南住民からの陳情採択を主張

(しんぶん赤旗 2000年11月8日)

 大阪市議会建設港湾委員会は7日、南港ポートタウンの住民から出された陳情の採択を求める討論を行いました。
 陳情の趣旨は南港ポートタウンはもともとノーカーゾーンとして開発された住宅地域であるにもかかわらず、最近では不法駐車が増大し消防活動に支障があったり、交通事故によって住民が命を失うという事態が起こっているため、大阪市として実態調査を行い、抜本的規制と交通対策を求めるものでした。
 陳情に対して港湾局長は「今後とも、自動車公害を町の中に持ち込まないノーカーゾーンを守るという前提で.規制の周知徹底を図るとともにその対策を警察など関係先と協議し、住民の皆さんの協力を得て進めてまいりたい。」見解表明を行いました。
 稲森議員は港湾局の見解は陳情の願意を基本的に受け入れたものである。その対策を実効あるものにするため、どの程度の台数の不法駐車があり、なぜ進入禁止の地域に自動車が入るのか、そして大阪市は具体的にどのような対策を行おうとしているのかと質しました。
 大阪市は常時500台程度の不法駐車があり、進入ゲートのチェックの甘さや警察の許可を得た自動車の増加が原因であり、対策としては当面年度内をめどに進入ゲートの自動化をはかり、警察の許可についても許可条件が守られているかそれが適切かどうか吟味してゆく。併せて住民の皆さんにノーカーゾーンの趣旨を啓発してゆきたいと答えました。
 稲森議員はこの対策が絵に描いた餅に終わることなく住民のみなさんが改善されたと実感できる具体的改善のために、もし今後不法駐車が減少しないようなら管理責任者としてたとえば道路交通法や車庫法による規制を警察に要請するなど管理者として厳格な対応を行うよう重ねて要望し、大阪市もいろんな対策を組み合わせ進めて行くことを表明しました。

議会 日時 付託委員会 請願・陳情名 質問者  各会派の態度
共産 自民 公明 民民 無所属
2000年11月市会
11.7 建港 南港ポートタウンの不法駐車対策を求める陳情書 稲森
  ○…採 択  △…継 続  ×…不採択  ▲…一時不再議  ■…審査不要
 共産…日本共産党  自民…自由民主党  公明…公明党   民民…民主・民友大阪市会議員団  無所属
 財総…財政総務委員会  文経…文教経済委員会  民保…民生保健委員
 計消…計画消防委員会  建港…建設港湾委員会  交水…交通水道委員会