大阪市営地下鉄 ゴミ分別収集は見せかけ

  辻ひで子議員の追及で判明

(しんぶん赤旗 2000年10月6

 大阪市営地下鉄駅に分別ゴミ箱が設置されていますが、捨てられた空き缶や空き瓶が一般ゴミと一緒に処分されていたことが4日の大阪市議会公営決算特別委員会で明らかになりました。
 日本共産党の辻ひで子議員(中央区選出)の質問したもの。
 辻議員の調査結果では地下鉄119駅の内、現在21駅に224台の分別ゴミ箱が設置されており、その経費はおよそ2200万円。来年春までに14駅に増やす計画です。
 辻議員が分別収集したゴミはどう処分されているかただしたのにたいし、市側は、業者が一括回収し焼却していると答弁。「交通局振興公社」が9つの業者に処理業務を「丸投げ発注」したうえ分別処理の条件もつけていないことが明らかになりました。
 分別収集は「大阪市子供議会」でも小学生から推進の意見が出されていました。
 辻議員は「ゴミ分別問題は国民はもちろん地球的規模で考えなければならないときに、このようなずさんな処理は許せない。子供達の心情を傷つけ、市民をだますものです」と厳しく追求しました。磯村市長は「システムとして完成できるよう検討する」と答えました。

(大阪市交通局資料)

設置年度 駅名 設置台数
1997 西大橋 4
西長堀 6
千代崎 8
大正 6
門真南 6
1998 江坂 14
1999 八尾南 6
西梅田 15
肥後橋 9
四ツ橋 7
花園町 6
岸の里 6
玉出 6
北加賀屋 6
住之江公園 8
2000 東三国 11
新大阪 15
西中島南方 14
中津 7
梅田 35
淀屋橋 29
合計 21 224

*今後、2000年度中に14駅程度実施する予定