現場の声くみ取って 市消防局要望
(しんぶん赤旗 2002年4月9日)
 日本共産党の宮本たけし参院議員、辻ひで子大阪市議は8日、大阪市役所で、消防法改正について、大阪市消防局と懇談。大阪市内の繁華街での雑居ビルの安全対策(現状と課題)、改正による問題点や強化すべきことなどを話し合いました。
 市消防局は、東京・新宿区歌舞伎町の火災の後、小規模雑居ビル1949棟を緊急立ち入り検査。不備のあった建物は1524棟(78%)で、とくに危険なビルが222棟ありました。
 宮本議員らは、法案審議をするにあたって、どういう対策が求められているのか、どこを改善する必要があるのかの意見を聞きました。
 大阪市消防局予防部予防課長代理の山本和男消防司令長は、歌舞伎町の火災が起きたあと、立ち入り検査をしたものの、全体として改善は、なかなかすすんでいないこと、昨年9月から今年の2月末までに15棟に警告をしたことを明らかにし、「現場の人たちの意見をくみ取ったうえで、消防法を改正してもらいたい」とのべました。
 予防課査察の池田育弘係長(消防司令)は、「講習会を実施しています。改善できるところから、改善をお願いしています」と語りました。