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大阪港に大水深不要

市議会委 小川議員

巨額開発を批判

小川陽太市会議員

2014年10月8日

 日本共産党の小川陽太大阪市議は8日、決算特別委員会で橋下徹市長が「国際コンテナ戦略港湾」名で巨額を投じて進めている港湾開発について、「大水深の大きな港づくりはいらない」と批判しました。

 市は「外貿コンテナ貨物の増大と船舶の大型化に備える」として総額551億円(うち大阪市負担181億円)を投じ、夢洲(ゆめしま)C12岸壁に超大型船向けの水深16mのコンテナふ頭の建設、主航路の水深16bへのしゅんせつ工事を行っています。

 小川議員は、市港湾局が大型船の寄港が増えるとしたにもかかわらず、5万d以上のフルコンテナ船の寄港は2000年の362隻から13年の123隻へと3分の1に激減し、C12への寄港は12年3隻、13年2隻、今年はまだゼ口だと指摘。

 「大阪港就航最大のコンテナ船の喫水14.2bで、主航路も岸壁も水深15bの大阪港においては水深16bの岸壁は不要だ」と強調しました。

 市港湾局が「国際コンテナ戦略港湾」の眼目は基幹航路(北米・欧州と日本を結ぶ航路)の維持・拡大にあるとしていることについて、対米輸出入の合計は08年の156万5000dから13年は54万9000dヘと落ち込み、コンテナ貨物量全体の1.7%でしかないと指摘しました。

 港湾局が「集荷、創荷、競争力強化を柱とする施策を通じ、基幹航路の維持拡大をはかる」と答えたことに、小川議員は「大阪港はアジア諸国との貿易によって発展してきた。大水深の港づくりでなく、安心安全、高い港湾サービスを提供する港湾整備に努めるべきだ」と主張しました。

(2014年10月10日付しんぶん赤旗)