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てらど議員、計画消防委員会で

消防車取得に関連し質疑

てらど月美市会議員

2007年9月26日

9月26日、大阪市会計画消防委員会が開かれ、日本共産党の寺戸月美議員は消防自動車の取得について質問しました。

寺戸議員は平成15年度からトヨタ自動車1社の落札になっていることについて質問しました。消防局の西村総務課長は「現在、救急自動車の生産を行っているのはトヨタ自動車と日産自動車の2社で、日産自動車が応札されず1社の入札となった」と答弁。

また寺戸議員は、平成16年度の消防職員委員会で職員から「緊急車両が接近時、所在がわかりにくい、交通事故がゼロにはならない。他都市では消防車両・救急車両のフラッシュライト(前面下部・後部上部)が非常に見やすく、事故防止の観点からも取り付けた方が効果がある。平成15年度から大阪市消防局では車両更新時に車両の両側面及び後部に反射テープを貼り付けているがフラッシュライトの設置を」の設置要望について質問。担当課長は「高輝度の反射テープを貼り、赤色事故防止に役立っている」との答弁。

また寺戸議員は、昨年7月に大阪市内の30歳代のかかりつけの産科がなかった妊婦さんから陣痛の救急要請があり、救急車内から19回電話連絡後、救急隊員の介添えで自宅で無事出産し20回目に連絡した救急病院に搬送されたことに触れ、救急体制の確保は、人の生死を左右する。救急救命士と救急病院の医師との連携やコミュニケーションを蜜にすることが重要だと述べました。

大阪市では1996年から2005年度の救急出動件数は150%に増加し、年間20万件を突破していますが、一方では救急隊数は1998年から変わっていません。そういう事で、現場への到着が10分以上こえるのが10,000件を越えて、猶予ならざる状況と大阪市も認めています。

寺戸議員は、2007年度中に救急隊を10隊増やして60隊にする予定だが、その内5隊は、消火隊1隊・はしご車4隊の合計5隊の隊員が救急隊と兼務し、残る5隊が新規採用。巨大開発や同和事業の無駄遣いをやめて、本来10隊とも新規の採用に努めるべきだ。マンパワーの拡充こそ重要だと指摘しました。

さらに、事業分析や市長マニフェストで導入を検討している救急車の有料化やトリアージ(通報段階で患者の緊急性を選別して切捨て、治療の優先順位選別)は、お金のあるなしで命の格差を広げる改悪なので、反対だと主張しました。