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消防音楽隊の廃止撤回を市長に迫る

『金食い虫』発言をかばい、子供達や市民の愛する消防音楽隊に冷たい市長

計画消防委員会で石川かんじ議員

石川かんじ市会議員

2006年3月17日

3月17日、大阪市会計画消防委員会が開かれ、日本共産党の石川かんじ議員が消防音楽隊廃止の撤回を求めて質疑しました。

大阪市消防音楽隊は1969年に発足し、93年に(財)大阪市消防振興協会に委託、音大卒の嘱託職員で構成する33名の音楽隊と12名のカラーガード隊で編成されています。年間約200回の演奏会で音楽を通じて防災意識の普及啓発を行っています。消防関連行事をはじめ、区民まつりや小学校での演奏、たそがれコンサートなど幅広く活動しています。「生で聞くのはやっぱりよい。あとの防火の話も聞けて普通の演奏会にはないことなのでよかった。」「楽しい演奏会ありがとう。財政状況は苦しく大変だと思いますが、市民のために頑張ってください。」など感想が寄せられており、子供たちから高齢者まで、多くの市民に愛され親しまれ、予防、啓発活動に取組み、消防の看板になっています。

石川議員は質疑の冒頭、当局の事前説明で「音楽隊は『金食い虫』」と発言した問題を取り上げ、取り消けしを求めましたが、藤堂総務課長は「良くご理解いただくために比喩的に言った」とひどい態度を改めませんでした。

石川議員は新聞報道によると「演奏によって、どれだけ火災が減ったのかと言われるとつらい」と幹部が発言したとされているが、火を消すのは消防隊の仕事で、音楽隊は火を消すのが仕事ではない。音楽隊は立派に任務を果たしている。費用対効果を今になって問題するのは筋が通らないと批判。市民の誰からも愛され、惜しみのない拍手が送られている。消防音楽隊を廃止をして、喜ぶ市民は1人もいないと強調しました。

また石川議員は、音楽の演奏で生計を立て、家族もおられる32人の音楽師の生首を切ることになることにふれ、大阪市消防音楽隊廃止はやめるべきだと關市長に迫りました。

關市長は「大阪市の置かれている危機的な財政状況の中で、まず必要不可欠な部分を優先して、費用対効果の観点も十分考えた。音楽隊廃止に伴なう火災予防啓発は、いろんな手段がある」と冷たい答弁。

石川議員は、市長答弁は納得できないとし、財政危機は消防音楽隊の責任ではない。この市長答弁を聴いた市民は黙ってないと思うと反論しました。