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港湾局の緑地維持管理問題

咲洲トンネル料金の無料化などで質疑

安達義孝市会議員

2008年10月7日

 日本共産党の安達義孝市会議員は10月7日の建設港湾委員会で「経費削減素案」にかかわって港湾局をただしました。

安達議員は、臨港地区の緑地維持管理の一部を民間委託するとあるが十分できるのか疑問だ。ポートタウンはゴミの放置もあって一昨年は大量の蚊が発生。住民から草刈りや清掃等の要望が毎年多数ある。民間委託した場合、咲洲緑地管理事務所はどうなるのかと質問。市は、除草は年2回で要望があればそのつど対処している。咲洲管理事務所は主に緑地の樹木の剪定、除草、灌水や市民的啓発業務を行っているが、今後、樹木に関する事に限定し緑地の清掃等は民間委託したいと答弁しました。

 安達議員は除草が年2回は少ない。監視を強化し順次、除草や清掃を行うべきだ。咲洲緑地管理事務所は試験田を作り田植えやポートタウンの駅に飾り物を置くなどしているが、他にやるべき仕事があるはずだ。事務所のあり方も検討すべきと指摘。次にフェリー埠頭の綱とり業務及び給水事業について、市は綱とり業務を順次、廃止し民間業者に任せている。しかし夜中の出港等には民間荷役業者の社員が綱とりや切り離しを行っており安全確保が十分かどうか問題がある。市は現場の状況や声を把握し再検討をすべきだ。港湾法12条8項にある船舶への給水事業については全体で給水栓57箇所あるが使用は2箇所、後は修理もせず栓を閉めきり廃止を考えている。港湾の給水設備や給水船は阪神淡路大震災の時には飲み水確保に大きな役割を果たした。防災管理に必要な給水施設は保全せよと強く要望しました。

 次に咲洲と夢咲トンネル料金問題で質問。咲洲トンネル料金は片道200円、往復で400円、その年間収入が10億円で維持管理費は5億円。市は咲洲と夢咲の両方のトンネルを一元管理すれば維持管理費は8億円で済むと説明、しかし夢咲トンネルは無料にし、維持管理費3億円は咲洲トンネルの収入から出すと言っている。これはコンテナ埠頭に荷を運ぶ業者が使用する夢咲トンネルは無料で、ポートタウンの住民や事業所に通うサラリーマンが利用する咲洲トンネルは料金を取り続け、その収入で夢咲トンネルの維持管理を行うもので、そんな不条理な話はない。企業のためには大きな税金をつぎ込みトンネルを作り無料にしておいて、管理費用は市民に払えというのは間違っていると厳しく指摘。いま咲洲トンネルを利用している人たちから料金が高い、なんとか出来ないかの声が出ている。市は咲洲トンネル料金の無料化の検討を行えと質問。市は、咲洲トンネルは海底トンネルであり換気設備や中央監視システムなど経費が必要で通行料金の負担をお願いしている。一方、夢咲トンネルは大阪港で国際海上コンテナ貨物を効率的に取り扱うため必要で無料化が望ましいと答弁しました。安達議員は行政としての視点が間違っていると厳しく批判。料金の見直しを強く迫りました。

次にポートタウンの管理問題では、かつてポートタウンには市民の苦情や要望を一手に引き受け処置を行った管理センターがあった。しかし開発技術協会が解散になり窓口が無くなり、市民の皆さんは困り要望を提出。管理センターを設置せよと質問。市は、港湾局で担当課を置いて住民の方からご要望等があれば適切につなぎをし、他局に及ぶ場合も責任を持ってお伝えすると答弁しました。

 安達議員は、住民は困っているから要望を提出した。ポートタウンは4万人の街を作るといって大阪市が開発した街でその責任を放棄するなと強く主張しました。