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橋下「都構想」は無駄

大阪市議会 小川議員が批判

小川陽太市会議員

2013年7月31日

 橋下徹大阪市長が固執する「大阪都」構想は途方もない無駄―。日本共産党の小川陽太市議31日の市議会特別委員会で、「都構想に膨大な金と力を注ぎ込むのはやめ、いまこそ市民が求める自治体としての仕事に全力を尽くすべきだ」と追及しました。

 大阪市を廃止し5か7の特別区に分割する「都」構想は、移転費やシステム改修などで2000億円以上の初期コストが必要になると試算されています。

 小川氏は、橋下市長が7月24日の会見で「再編の効果額とコストを見てコストの方が高くつくという数字ではない」と述べた根拠を追及。8月の府市特別区設置協議会(法定協)で試算を示したいという市側を「大阪市解体という大問題にもかかわらず、市議会には何も示さず、議論もできない。異常事態だ」と批判しました。

 小川氏は、「都」構想を前提とした暮らし切り捨ての「市政改革プラン」や府市統合の施策が次々と変更や行き詰まりを余儀なくされていることにふれ、「『都』構想が具体化されるほど市民のためにならないと肌で感じてきたのが大阪市民だ」と指摘。「大阪市が主体的に都構想のアウトラインを示し、市民の意見を聞くことが必要だ」と市独自の公聴会を開くよう求めました。

(2013年8月1日付しんぶん赤旗)