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「展示刷新は市民参加で」ピースおおさか

小川氏求める

大阪市議会委

小川陽太市会議員

2014年5月21日

 日本共産党の小川陽太大阪市議は21日の市議会教育こども委員会で、ピースおおさか(大阪国際平和センター)の展示リ二ューアル問題をとりあげ、広く市民の声を反映した展示となるよう求めました。

 小川議員は、リニューアルにあたって「政府の統一見解を踏まえつつ」としている点について、安倍政権が「戦争する国」づくりへの危険な動きを強めていることを示し、「おかみの方をみてつくる立場ではいけない」と指摘。市民参加の場を設け、自主的に決め、大阪独自の平和の拠点とすべきだと述べました。

 市は「ホームページで公表している。意見は財団から監修委員に伝える」と述べるにとどまりました。

 小川氏は、当時、「防空法」で市民が逃げられなかった事実や簡素な防空壕(ごう)の実態など、体験者の声や意見をよく聞いて実相を展示に正確に反映させ、興味をひくためという音や光の体験型展示はやめるよう要求。「日本全土への空襲は日本の中国への戦略爆撃の報復として行われ、原爆投下につながった」と指摘。原爆投下の訓練に使われた模擬原爆の展示は、そうした全体の流れのなかで位置づけるよう求めました。

 ピースおおさかは大阪府・市が共同出資して1991年に開館。「十五年戦争」をテーマに、旧日本軍の加害についても展示している戦争博物館です。ところが橋下徹大阪市長らの意向をうけた橋爪紳也特別顧問ら監修委員会が、大阪大空襲に特化し、加害の事実を撤去する構想を発表。8月末で閉館、来年4月にりこューアルオープンする予定です。

(2014年5月31日付しんぶん赤旗)