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矢達議員、南港での自衛隊宣伝

「防衛、防災フェスティバル」の後援中止と

自衛隊艦入港反対の質疑を行う

矢達幸市会議員

2008年2月26日

 矢達幸市会議員は2月19日、海上自衛艦イージス艦「あたご」が千葉県野島崎沖海上で、漁船、精徳丸と衝突し、吉清冶夫さん親子が行方不明となる痛ましい事故が発生した。吉清さんの無事を願うとともに、一日も早い捜索が進むことを願うものだ。自衛隊の事故は今回が初めてではない。1988年7月23日には自衛隊艦「なだしお」と釣り船・第一富士丸は衝突し乗客30人が死亡するという事故が発生し、自衛隊側に重大な原因があると有罪が確定した。今回の事故原因も自衛隊側にあると大きな怒りを呼んでいる。その最中に大阪市では3月2日に「大阪防衛、防災フェスティバル」と名うった催し行われる。市の対応はどうかと質問。

 市は、フェスティバルは大阪防衛協会青年部会の主催である。将来起こりうる災害に対する知識の吸収と安全・安心、市民生活を支える自衛隊の存在をより身近に感じてもらう事を目的に、自衛隊出動の紹介や車両等の備品の展示、音楽隊の演奏が計画されており、会場は南港ATC西側のオズ岸壁で港域許可を予定し後援をすると答弁。

 矢達議員は、イベントは防災という名の下に、海上自衛官の掃海艇の一般公開や陸上自衛隊ヘリコプターの編隊飛行がされ、まさに自衛隊の宣伝そのものだ。市はこの時期のこうしたイベントの後援は辞退をし催しを中止するよう申しいれるべきだと批判。さらに3月22日には「海上自衛隊歓迎の夕べ」が開催されると聞いているがこの内容はと質問。

 市は、3月22日から25日にかけて海上自衛隊の3隻の練習艦隊の公開訓練実施に伴う大阪港への寄港が予定され入港の打診がある。現段階では入港の申請等提出はされていないが、申請が出されれば港湾法の規定により基本的には利用はお断りは出来ないと答弁。

 矢達議員は、事故が起こり市民からも批判が相次いでいる中で、市は防衛省に対し自粛と撤回を申し入れを行うべきだ。大阪市議会では1994年に大阪港の平和港・商業港として発展を求める決議「大阪港の平和利用に関する決議」を全会一致で採択した。この趣旨に基づき自衛隊や米軍の軍艦使用は断るべきである、市長の見解はどうかと質問。平松市長は、平成6年「大阪港の平和利用に関する決議」や平成7年「平和都市宣言」は承知しているが、港湾法の規定により不平等な取り扱いをしてはならないとされているので、自衛艦隊についても港湾物流に支障の無い範囲で許可すると答弁。矢達議員は平和港としてのあり方が問われている。米軍艦や自衛艦入港は許すべきではないと強く主張しました。