title

大阪市に米軍艦船「カーティスウィルバー」の

大阪港入港を断るよう強く求める

建設港湾常任委員会で下田敏人市議が

下田敏人市会議員

2006年3月27日

 日本共産党の下田敏人議員は、27日に開かれた建設港湾委員会で、4月3日入港予定の米艦船「カーティスウィルバー」に対し、大阪市が入港を認めないよう迫りました。

 下田議員は大阪市会が1994年に27年ぶりに米艦船クロムリンが入港した際、「大阪港の平和利用に関する決議」をしたこと、大阪港の核兵器持込を拒否する世界に開かれた平和な貿易港としての運用をうたっている事を紹介。大阪港は戦前は日本一の取扱い量を誇っていたが戦争で壊滅的な被害をうけた。それだけに大阪港の平和利用の願いは大変強いこと。また今回の米艦船はイージス艦としてトマホークなどの武器を搭載し核弾頭も搭載可能であること。平時は北朝鮮の監視にあたり、イラク戦争ではキテイホークの護衛艦として出動したこと等を指摘。こうした軍艦の入港は平和利用を目的にする大阪港にふさわしくないと入港拒否を求めました。

 これに対し市長は、港湾法の13条2項で何人に対しても不平等な扱いをしてはならないとあるので入港拒否できないと答弁。また港湾局は、米総領事館や外務省への問い合わせも行なっており、核については問題ないと判断をしていると答弁。下田議員はアメリカは、艦船への核搭載は事前協議の対象外という態度を一貫してとっており、事前協議がないことをもって核を積んでいないことの証明にはならない。またアメリカ総領事館が通常は核を積んでいないと言ってることについても、ブッシュ大統領が「今、長期の戦争の最中にある」としていることから米軍はいわば非常時にあるのであって、いずれも非核の証にはならないと指摘。神戸港は75年から入港する外国の軍艦に非核証明書の提出を求めるようにし、それからはアメリカ艦船の入港が一隻もないことを紹介、大阪港もこの神戸方式を実施すべきと迫りました。

 市長は入港拒否は出来ないとの答弁を繰り返しました。下田議員は港湾法の13条についても、それは港湾の発展をめざすために私企業への不平等をいましめたもので、軍艦は想定していない。港湾管理者である市長は軍艦の入港を拒否できるし、大阪港を平和な貿易港として発展させるために、きっぱりと入港拒否をすべきだと強く求めました