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職員の生涯賃金を3600万円も引下げる

「給与構造改革」は中止すべきだ

財政総務委員会で瀬戸一正議員が市長をただす

瀬戸一正市会議員

2006年3月17日

 3月17日にひらかれた大阪市議会財政総務委員会で、日本共産党の瀬戸一正議員は、「職員の給与改革」は職員の給与にとんでもない大きな差をつけるもので公務員の給与制度にはふさわしくないと市長を追及しました。

 大阪市は今、勤務成績を反映させる「新たな人事評価制度」をつくり、これを職員の昇給やボーナス査定に反映させる本格的な「成績給制度」を導入しょうとしていますが、その全容はまだ発表されていません。瀬戸議員は先行して実施された国・府県の「給与構造改革」では、年齢を加えるごとに昇給幅を小さくし(給与表構造の見直し)、さらに勤務実績を5段階に評価しこれに応じて昇給幅に大きな差を付ける(成績給)などによって、「普通の成績」にランクされる約7割近くの職員は現行制度に比べて生涯賃金が3600万円も下げられてしまうことを明らかにし、「市は給与改革への職員の意欲を引き出すための制度だと言うが大半の職員の生活を破壊するものだ」「成績評価をめぐって大きな不満が起き、意欲を引き出すどころかそぐことになる」「市職員の公務の善し悪しは、物を売る民間企業のような単純な物差しでは測れない。競争が優先されればゆがんだ職場になり、公正な職務がねじ曲げられたり、物言わぬ職員をつくることにも成りかねない」と厳しく批判し、「公務労働に成績給制度を持ち込むのは止めるべきではないか」と質問しました。 

関市長は「公務員の給与は、職務と責任に応じたものでなければならないというのが原則だ。年功序列型がよかったかどうかはシビアに考えなければならない」などと答えました。