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住吉市民病院 医療機能引き継げない

大阪市議会委 尾上議員が指摘

尾上康雄市会議員

2017年2月17日

 日本共産党の尾上康雄大阪市議は17日、市議会民生保健委員会で、市立住吉市民病院(住之江区)の廃止に伴い、市南部地域で同病院が担ってきた小児・周産期の医療機能を府市共同住吉母子医療センターと南港病院で役割分担し引き継ぐとしていることについて質疑しました。

 尾上議員は、住吉市民病院の特徴として、「人工呼吸器を装着した在宅の重症心身障害児の介護家族や支援者が急病などやむを得ない事情で介護できなくなったときの受け皿としての短期入所、区役所や子ども相談センター(旧児童相談所)との連携が必要な児童虐待被害児、未受診妊婦や18歳未満の出産など特定妊婦の受け入れなども行っている」と指摘。「医療機能を引き継ぐと言っているが、その医療機能は多岐にわたっている。府市共同住吉母子医療センターと南港病院で全部受けられるのか」とただしました。

 市は「全部ということでなしに、二つの病院で分担して受け入れていく。公的医療は母子医療センターが担うことになっている」と答えるにとどまりました。

 尾上議員は、「医療機能の引き継ぎは進んでいない。そのことで市民や医師、関係者から不安の声が上がっている」と市の責任を追及しました。

(2017年2月18日付しんぶん赤旗)