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住吉市民病院 現地建て替え求める

橋下市長に井上議員「住民の願い」

井上浩市会議員

2012年10月3日

 「市民の命にかかわる必要なものにはちゃんと投資すべきだ」。日本共産党の井上浩大阪市議は3日、市議会決算特別委員会で、橋下徹市長に住吉市民病院の現地建て替え、存続を求めて迫りました。

 井上議員は、「二重行政」を理由に市立住吉市民病院と府立急性期・総合医療センターとの機能統合をすすめ、住吉市民病院を廃止しようとしていることについて、市と府が類似の事業をしている場合でも、この病院の場合はそのことが非効率でなく相乗的な効果を発揮し、効果的に住民要求に対応できていると指摘。「二重行政」には当たらないと強調しました。

 しかも、「統廃合」は、住吉市民病院建て替えのこれまでの議論をくつがえして打ち出されたもので、住民合意、患者の理解は得られていないとのべ、地域住民の願いにこたえて、住吉市民病院の廃止は白紙に戻し、存続させるべきだと迫りました。

 橋下氏は「病院を残せ、残せというのは簡単だけれども、他の住民サービスはどうするのか、市民にはやっぱり負担をしてもらわなければならない」と強弁。「目の前の住民の顔ばっかり見ていいことばっかり言っていたら結局財政は破綻する」と開き直りました。

 井上議員は「市長は地元住民、患者、目の前の人の命をまともに見ていない」と批判。「『府市統合本部』の資料でも、住吉市民病院は不良債務を解消していることで建て替えは財政的にも可能だとしている」と現地建て替えを重ねて迫りました。

(2012年10月5日付しんぶん赤旗)