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住吉市民病院 総合病院のままで

大阪市議会で井上議員

井上浩市会議員

2011年10月13日

 日本共産党の井上浩大阪市議は12日、市議会公営準公営決算特別委員会で、住吉市民病院(住之江区)の建て替えに伴い、一般診療科を無くし、小児・周産期医療に特化した病院への変更について質問しました。

 井上議員は、「市内四つの基本医療圏のなかで、同病院がある南部医療圏は全ての診療科目が極端に少ない地域であり、高齢化がすすんでいる地域だ」とのべ、「医療機関が充足しているとは言い難い」と強調しました。

 同病院が民間医療機関では対応が困難な、救急、災害、高度医療といった機能を果たしてきたと指摘。住吉市民病院の医師のアンケートで、「専門性が高い医療が提供できる」「特化してしまって果たして技術や力量が維持できるのか」「地域の高齢化に対応するために現病院の診療体制は必要だ」「需要はいくらでもある」という声があがっていることを紹介し、現場や地域の声をよく聞くべきで、災害の救急医療の観点からも公的総合病院としてこれまで担ってきた役割を残すべきではないかとただしました。

 平松邦夫市長は、「災害の救急医療については、周辺の医療機関との連携、ネットワークについて検討し直す」と述べつつも、総合病院として残すとは言わず、小児・周産期医療に特化する答弁を繰り返しました。

(2011年10月14日付しんぶん赤旗)