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差し押さえ学資保険 換金分の返還考えよ

大阪市議会委 北山議員がただす

北山良三市会議員

2011年3月2日

 日本共産党の北山良三大阪市議は2日の大阪市議会民生保健委員会で、子どものための学資保険まで差し押さえる国民健康保険料滞納世帯への制裁について、平松邦夫市長が2月25日の記者会見で「(差し押さえを)留保して個々の実情に丁寧に対応」する旨の表明をしたことについて質問しました。平松市長は答弁に立たず記者会見の内容について市健康福祉局の担当課長が答えました。

 北山氏は記者会見での市長の表明は、いま差し押さえ予告を出している世帯には丁寧に対応し、機械的な差し押さえはしないということだと指摘。その上で学資保険が差し押さえられていたり、すでに換金がされている場合についての対応をただしました。

 市担当課長は「換金済みの学資保険は差し押さえ自体が適法で、正当な手続きで公金となったもので返還は困難。まだ換金手続きにいたっていないものについては、個々の事情を十分に聞き、個々の実情に合わせて適正に対応する」と答えました。

 北山氏は、いま受験時期で合格し学費がいると強調。「子どもの未来をこの国保料の滞納処分で奪うことをしてはならない」とのべ、すでに換金された場合でも個々の事情をよく聞き適正な対応をするように求めました。

(2011年3月3日付しんぶん赤旗)