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「保険でよい歯科医療の実現を求める意見書採択を求める陳情」

の採択求め尾上議員が意見表明

尾上康雄市会議員

2010年12月8日

 日本共産党の尾上やすお議員は、12月8日に開かれた民生保健委員会で「保険でよい歯科医療の実現を求める意見書採択を求める陳情」について意見表明を行いました。

 歯科医療に関する意見書は3年前にも全会一致で採択されましたが、依然として歯科医療をめぐる情勢は厳しく、今回提出された陳情は陳情項目(1.払える患者負担にすること、2.良質な歯科医療ができるように診療報酬を改善すること、3.安全で普及しているな歯科技術を保険がきくようにすること)の3点を強調し国に実現を求めています。

 尾上議員は、8020運動の実績で実証済みの医療費抑制の効果や、糖尿病の管理や誤嚥(ごえん)性肺炎、心疾患、認知症予防など全身の健康にとって不可欠な口腔機能維持のために歯科医療はますます重要とされていることなどを示しながら、「しかし、患者の多くが経済的な理由から歯科受診を抑制している」と指摘。公的医療費の抑制により患者の窓口負担が増大し保険で歯科医療を受けにくい、歯科診療報酬が不当に押さえられ自費診療や混合診療が拡大、新たな歯科医療技術の保険収載がほとんど行われていないなどの問題点を明らかにしました。

 尾上議員は、世界に類のない高すぎる窓口負担を考える必要があると指摘するとともに、歯科医の4人に1人が年収300万円以下のワーキングプアという状況であり、診療報酬の抜本的な増額と改革が必要と強調しました。現在の診療報酬では歯科技工士や歯科衛生士など歯科医療従事者への人件費が十分払える人件費が保障なされていません。

 尾上議員は、国民がお金の心配なしに保険でよりよい歯科医療が受けられるよう、この間削減されてきた国の社会保障費を増額するなど国の施策の転換がなにより必要だと訴え陳情の採択を強く求めました。

 陳情は、自民党、公明党、民主党、維新の会が継続診査を主張。日本共産党は採択を主張しましたが、結果、継続審査となりました。