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「うめきた」の街づくりについて稲森議員が

都市計画審議会で質疑

稲森豊市会議員

2011年3月18日

3月18日、大阪市都市計画審議会が開催され、いなもり豊議員は審議会委員として梅田北区画整理事業について質疑を行いました。まず都市計画は今の瞬間的時点にとどまるものではなく時間経過も組み込んだもので無ければならない。今回提案されている区画整理であるが、従来から大阪市は梅田北開発については民間主導で、大阪市は最小限の基盤整備のみと言っていたのに。JR支線の地下化に大阪市が莫大な公金を投入する方針になぜ変わったのか?そして地下化は橋下知事などが言うようになにわ筋線とつなぎ関空へ、将来はリニアカーも導き入れることを見越したものと考えられるが、大阪市としては梅田北の開発の方向についてどこまで考えているのか?と大阪市の見解をただしました。

大阪市は都市間競争力など総合的に必要と判断した旨答弁しました。

次にいなもり議員は今回の東北地震から大切な教訓を学ばなければならない。ポテンシャルが高い最後の一等地と言うが今でも大阪駅周辺は超過密、計画の必然性、街の防災性、とりわけ交通政策、あるいは帰宅難民、の問題も現実のものになったことは今回の震災における首都東京の事態を見れば明らか。なにわ筋線から関空へと言う話もあるが。3050年さきの世界と日本の経済、関空はどうなっているか?右肩上がりの経済成長を前提とした開発は極めてリスクが大きい。もくろむような開発効果の生まれる可能性はどう考えても想像できない。…世界経済、日本経済、今回の東日本大震災で新たに判明した電気・エネルギー問題、東南海地震による津波の心配、関空島の沈下問題もある。今は不確実な方向に動き出すのではなく事態の推移を見守るべきで本計画は凍結すべきであると主張しました。併せて提案された都市計画道路の変更についてもきっちりとアセスメントを行い与える現地に与える影響を配慮すべきであると主張しました。

採決の結果いなもり豊・長谷正子議員以外の賛成で提案はすべて採択されました。

 

※稲森議員の談話…教訓とすべき東日本震災の有様が次々と明らかになっているのに、これだけ重大な問題をなんら裏付けの議論も無く決めてしまう審議会の質とあり方に率直に言って疑問を感じる。それ以後明らかになった原発事故による電気の供給を見るだけでも不確実な大型開発に展望の無いものであることは明らか。今後、具体化の中できっちりと検証する必要がある。