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いなもり豊議員が、西新町1丁目(大阪厚生年金会館)

地区計画変更案の再検討を求める

700%の容積率上積みは企業利益を追認する過剰サービス

いなもり豊市会議員

2010年12月8日

いなもり豊議員は西新町1丁目(大阪厚生年金会館跡地)の地区計画変更案について、都市計画審議会(11月1日)で質疑しました。

当該地区は2009年6月、1,000席以上のホールを義務付けた地区計画が決定され、翌年10月に事業者(オリックス)に決定。事業者は2011年秋頃に大ホールを耐震改修し、西側に分譲マンションを建設する方針。

西新町1丁目地区を再開発等促進区に指定することによって、容積率移動や地区ごとに異なる容積率を定めることなどができるようになります。稲森議員の質疑で、北浜1丁目の大阪証券取引所と中ノ島3丁目中央地区計画の2箇所しか先例がない事も明らかになりました。

稲森議員は「事業者は53階建ての超高層のマンションを建設するのが目的であり、企業の要望を追随するような都市計画は、法の精神にも相反する」と厳しく批判。

さらに同議員は、「西側や北側のマンション前に、オークビルのような200メーターのビルが建つことになる。街の調和や景観を乱し、周辺に与える圧迫感は大きく、きっちりと検証しなければならない。いかに合法と言えども、周辺住民の合意のないものは説得力を持たない」と地区計画案の再検討を求めました。

質疑後、傍聴者から拍手が沸き起こり、数名の審議会委員も賛同意しませんでしたが、変更案は多数決で採択されました。