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大阪中央郵便局は保存し建て替え計画の見直しを

計画消防委員会で江川議員が副市長に迫る

江川繁市会議員

2009年3月13日

3月13日、大阪市会計画消防委員会が開かれました。日本共産党の江川繁議員は、大阪中央郵便局建替え問題で柏木副市長に保存を強く迫りました。

大阪中央郵便局は、昭和初期に建築家吉田鉄郎氏の設計で建設され、建築家の安藤忠雄氏ら専門家からも「歴史的な価値は重要」と保存を願う世論が大きく広がっています。

 江川議員は、大阪中央郵便局の評価や最近の重要文化財保存の動きについて大阪市として、どのように受け止め、どう対応していくのか質しました。

計画調整局は「東京中央郵便局をめぐる重要文化財級の保存、指定とは異なり、大阪中央郵便局は、文化庁から日本郵政に重要文化財指定に関する調査の打診等はなかった。中央郵便局が立地している大阪駅周辺地区は、JR大阪駅プロジェクトなど都市再生の重要な場所という立地特性や、将来果たす役割を描く必要がある。日本郵政の検証実行委員会で建築物の一部を継承することが適切であるとした。開発や環境に負荷を与えないようチェックしていく」と答弁。

江川議員は、2005年8月3日の大阪中央郵便局庁舎の保存要望書(日本建築学会会長)〈資料〉も紹介し、@「ボローニャ方式」といわれる「保存こそ革命」という世界の優れた街づくりに逆行し歴史、文化的価値のある大阪中央郵便局を失ってしまうことA環境先進都市をめざす大阪市として、高層ビル乱立によるCO2や風害など環境悪化にストップをかけるべきだなど、保存の重要性を強調し、再度、柏木副市長の見解を求めました。

柏木副市長は「日本郵政の定められた都市計画、全体スケジュールに影響が生じない範囲で東京中央郵便局の状況を見ながら検討していくという動きを注視していきたい」との答弁にとどまりました。

江川議員は、大阪市が主体性を持って、大阪中央郵便局の重要文化財級としての保存と大型ビル乱立の街づくりを抜本的に見直すことを強く求めました。