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山中智子市会議員、市の車優先の道路建設を厳しく批判

住民や子どもの安全対策と緑地帯設置、請願書採択を求めて質疑

山中智子市会議員

2006年10月11日

 10月11日に開かれた大阪市議会建設港湾委員会で日本共産党の山中智子市会議員は、都市計画道路の加島・天下茶屋線(通称、なにわ筋線)の西成区で現在、暫定供用されている道路には片側1車線で道路中央に5mの緑地帯が設置され、全線完成時には片側2車線、道路中央に1.5mの中央分離帯が設置されると説明があったが、この説明がこれから整備が始まる延伸地域住民にされていない。したがって暫定部分と同じ緑地帯が延伸道路にもできるものと期待があり請願が提出された。大阪市の取り組み方に問題があるのではないかと質問。市は暫定供用している地域では説明したが、延伸地域には説明を行なっていない。周知に努めたいと答弁。

 山中議員は、延伸される地域では横に広くコミュニティが形成されてきた。特に小学校は5校あり、今回の道路建設で生活環境が2つに分断され、登下校の安全に大きな支障をきたす事になる。この道路開通で交通量は現在の2倍の2万台が静かな生活の中に突然入り込んでくることにもなる。請願には住民の安全を求める切なる思いもこめられており、大阪市の車優先のあり方は考えなおす時期にきている。請願者の気持ちにどのようにこたえるのかと質問。市は今回の道路は幹線道路であるとともに密集市街地における防災道路としても位置づけている。安全は警察とも協議し信号設置などの対策をとると答弁。

 山中議員は必要な道路だといいつつ行政が子どもを危険な状況に追いやるということは許されないことだ。信号設置だけで安全は確保は出来ない。誰のための道路か。住民の安全、生活に何が必要か。真剣に考えなおす時期にきている。中央分離帯に5mの緑地帯を残す事も視野にいれた対応を考えるべきだと意見をのべ、請願書の採択を主張しました。なお請願は日本共産党以外の会派が不採択の態度をとったため採択されませんでした。