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芦原病院への不正融資、全額返済求めよ

市政改革特別委員会で瀬戸議員

瀬戸一正市会議員

2006年7月24日

 七月二四日に開かれた大阪市議会市政改革特別委員会で、日本共産党の瀬戸一正市会議員は、みずほ銀行が02年に大阪市の外郭団体である医療事業振興協会(以下「医事振」)を迂回して芦原病院へ融資していた問題を取り上げ、関市長の関与と責任を追及しました。

 瀬戸議員は「芦原病院は02年には銀行からの短期借入がなくては倒産する。その銀行借入を大阪市からの補助金や貸付金で返して、その直後にまた銀行借入れしなければならないという事態に陥っており、当時担当助役であった関市長がそれを知らないはずはない。市長は、医事振を芦原病院の連帯保証人にすることや迂回融資について報告を受けていたのではないか」と質しました。

 市長は「厳しい経営状態にあったことは承知していた」「報告を受けたかどうかは記憶にない」などと答弁。瀬戸議員は「そんなことは通用しない」と指摘しました。

 瀬戸議員は、市長が求めた特別監査の報告書が「補助金は申請書どおりでなくても市長には広範な裁量権が認められている」として芦原病院にたいする約40億円の補助金のうち二二〇〇万円しか返還を求めていないについても、「最初から健康福祉局の言い分にそった報告書でとてもまともな監査と言えるものではない。全額の返還を求めるべきだ」と主張しました。