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 同和行政の歪みを直ちにただせと追求

人権協会による未利用地等の管理、売却処分を強く求める

建設港湾委員会で下田敏人市会議員が質疑

下田敏人市会議員

2006年3月16日

 建設港湾委員会で日本共産党下田敏人市会議員は、土地開発公社が取得し人権協会に管理委託させ深刻化している土地問題を暴露、同和行政の歪を正し適正管理と売却等を行なうようよう厳しく迫りました。

まず下田議員は昭和53年に1億4千万円で買収した西成区西津守4丁目の工場跡地1096uと平成5年5億円余りで買収の鋳造跡地543uが空き地のまま人権協会に管理委託されている。売却を含む有効活用をなぜしないのかと質問。市は公害等で移転以外、問題解消できない工場等の土地を取得し、公共用施設等への活用を考えていたが、各局から取得要望がなく、平成12年度の財産運用委員会で地域発展動向の推移を見定める必要があると判断され売却せず保管してきたと答弁。

下田議員は管理状態が深刻化している土地がある。昭和57年に1億2700万円で買収した西成区北開2丁目の工場跡地548uが空き地のはずが舗装され駐車場になっている。同じく平成4年9億6600万円で買収し人権協会に管理委託した浪速区大国3丁目工場跡地246u、ここも駐車場になっている。どうするのかと質問。市は不適切な状態であり早急に是正すると答弁。

下田議員は他にも問題がある。平成9年に3億2500万円で買収した市が直接管理する西成区出城3丁目工場跡地425uは、焼き肉屋の専用駐車場になっている。どうするのかと質問。市は使用をやめるよう再三、通告している。早急に是正する。こうした土地は局長マニフェストに添って必要性を精査、検討し売却や移転活用を18年度から取り組くむと答弁。

下田議員は公害工場跡地以外にも問題がある。人権協会に委託の住吉区苅田10丁目8番先の我孫子大橋以降の高架下はどのような状況かと質問。市は高架下は、市民局に昭和56年6月2日から車置き場として約1718uを。経済局に昭和49年4月1日から廃品回収共同作業場として、約776u を道路占用許可していると答弁。

下田議員は市民局の土地は人権協会がタクシー会社に駐車場として一括貸付し、経済局の分は 南側で6区画の倉庫、作業場を貸しつけている。この倉庫軒作業所の賃料は一区画30坪で1万5千円。また隣の健福局の500u程の土地は大型車の仮設駐車場になり1万5千円の料金。周辺の月決め駐車場は2万円程度だ。いずれも周辺と比べ安すぎる。その他にも高架東側で住宅局が昭和50年から51年に先行取得した3505u の広い土地が仮設駐車場になり10台位しか契約がない。もったいない話しだと批判。

次に、高架近くの、ゆとりとみどり振興局の状況はどうかと質問。市は昭和48年に4110uを浅香東公園用地として取得。昭和55年3月31日に資源再生共同作業所用地として大半を経済局へ管理変えを行なったと答弁。下田議員は2億9千万円位で先行取得し使わずに8年後に経済局に管理変えをし524uが残った。これも占拠されている。どうするのかと質問。市は建設資材等が置かれ不正使用である。使用者に対し物件の撤去を勧告、文書の催告を行なっているが解決の見通しがたたない。法的処置を準備していると答弁。

下田議員は続いて経済局が支援する共同作業所東側土地にあるプレハブに、全国自由同和会、大阪府連合会浅香支部の看板が架かり車やユンボ等の重機が置かれている。現地では全国自由同和会浅香支部支部長の畑中こうじ氏が占拠していると。プレハブの建っている所は健福局の土地だ。どのように考えているのかと質問。市は昭和48年に856uを浅香老人福祉センター用地として取得。その後別地で事業化が実現したので用地を、昭和55年3月31日に資源再生作業所として355uを経済局へ管理変えをしたと答弁。

下田議員は7億円弱で買収したが経済局に一部を管理変えをし、残りの501uの内、67uにプレハブが建ち不法占拠されている。どうするつもりかと質問。市は使用者と再三にわたり協議をしているが解決の見通しがたたない。訴訟にむけ協議し早急に解決に努力すると答弁。下田議員はこうした問題がいっぱいある。長年、放置してきた市の責任は重い。同和事業は終結したわけで管理をきちんとせよと市の対応を厳しく求めました。