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北山議員 児童虐待防止策ただす

大阪市議会委

北山良三市会議員

2011年5月23日

 大阪市住之江区の乳児(生後3ヵ月)が今年1月に死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件について、大阪市議会民生保健委員会が23日開かれ、市立住吉病院の医師が虐待の疑いを把握しながら市こども相談センターに通告しなかったことや市の対応について質疑が行われました。

 市は、「病院関係者の児童虐待に対する認識が甘かった」として、児童虐待発見のためのチェック表の活用や独自の対応マニュアルを作成したことを明らかにしました。「今後は、虐待の判断を一個人で行わず組織として対応する。少しでも疑いがあれば通告する体制を確立し、医師はじめ、すべての職員の意識を高めるため研修を行う」と答えました。

 日本共産党の北山良三議員は、今回の事件は両親が聴覚障害者であり、乳児の家族と病院とのコミュニケーションが大事なポイントだと指摘。両親とは□話と筆談でのやり取りだったことを明らかにし、手話通訳者の介在が必要だったとのべ、各市立病院への手話や外国語の通訳者の配置を要望しました。

 市は、「確保に努めてまいりたい」と答えました。

(2011年5月25日付しんぶん赤旗)