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山中智子市会議員

2003年6月24日

 大阪市は、「多様化し、増大する保育ニーズに応えるため」という理由で、公立保育所の多くを民営化しようとしています。現在、今福南・今津・東喜連・香蓑保育所の民営化が保護者に通知されています。
 24日に開かれた民生保健委員会で、日本共産党の山中智子議員は、民営化の対象となっている保育所の保護者会有志など、五団体から提出された、民間委託の白紙撤回を求める陳情について、質疑を行いました。
 山中議員は、「すべての保育士が入れ代わる、と説明された保護者の怒りや不安の大きさははかりしれない。『多様な保育ニーズに応えるために、公立保育所を多機能化する』といいながら、その全体像も必要な予算もまったく示さないまま、民間委託のみを具体化していることは、安上がりの保育をめざすことにほかならない」と指摘。磯村市長にたいして、「公立保育所に休日保育や病後児保育など、多様な機能をもたせるのは必要な施策だが、その財源を、他の公立保育所の民営化でうみだすのではなく、三セク支援や無駄な公共事業を削ってうみだす決断を市長がするべき。民営化の白紙撤回を」と迫りました。市長は、「限られた財源のなかでやっていくしかない」と答弁。日本共産党はこれらの陳情の即時採択を求めましたが、自民・民主・公明の多数によって継続審議となりました。