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地球温暖化対策と河川や大気汚染について江川議員が質疑

江川繁市会議員

2010年11月8日

 日本共産党の江川しげる議員は、11月8日の環境対策特別委員会で地球温暖化対策をはじめ河川の水質や大気汚染の問題などについてただしました。

 江川議員は、今年3月に大阪市環境審議会で答申が出され、来年度からはいよいよ実行計画の策定に入るうえで、審議会答申も指摘している大阪市地球温暖化対策条例の制定は喫緊の課題だと強調し条例制定を強く求めました。

 全国に先駆けて地球温暖化対策条例を制定した京都市は、今年9月に条例を抜本改正し、CO2削減目標は、2020年までに25%、2030年度までに40%、2050年までに80%。企業に対しては、CO2削減の計画書や報告書の提出を求め、その評価や公表、表彰など厳しい規制を行っています。

 江川議員は、このような京都市の取り組みを例にあげながら、大阪市でも実効ある前向きな削減目標を決めること。産業・運輸・業務・エネルギーなどCO総排出量の8割を占める部門の削減が急務であることなど指摘し企業に対する規制を設けることを要請しました。また、すべての小・中学校で太陽光発電を設置すれば環境教育にも役立ち、将来大きな普及にも繋がるとして補正予算の検討も含めて提案。環境先進都市大阪をめざす市長としての見解をただしました。

 平松市長は、「先進的な取り組みというような発信の仕方はできると思う」と答弁しましたが、「地球環境の問題は、大阪市だけでは解決しない」という消極的な姿勢に終始しました。

 続いて、江川議員は、川の汚染対策について質疑しました。'08年のアンケートで市民が河川について抱いている思いを紹介。アンケート調査では、「水辺や岸辺などにゴミが浮いている」。「イヤなにおいがする」。「魚や鳥を見かけない」。と市民は川や水に対する不満を持っていることを指摘しました。

 江川議員は、賀茂川などのように水遊びができるような親水空間をつくることやソウルの清渓川(チョンゲチョン)のように世界の観光客を呼び込んで成功していることなどを紹介し、大胆な施策転換を行うことが、水の都大阪、文化と歴史を誇る大都市の再生に繋がると強調しました。

また、江川議員は、11月4日のテレビ放映で、「市職員が川へゴミを投げ込んでいる映像」を取り上げ、市長に事実の徹底解明を求めました。

さらに、江川議員は、大気汚染の対策問題を取り上げ、肺機能など人体へ多大な被害を及ぼすPM2.5・微小粒子物質について、昨年9月に日本でも基準が明確になったことから、大阪市内すべての測定局、一般環境大気測定局(13)、自動車排出ガス測定局(11)で予算措置も行うなど全国に先駆けて整備するよう抜本対策を求めました。

平松市長は、「激甚な大気汚染を一定克服してきた歴史をさらに前へ進めたい」、「環境先進都市大阪の名に恥じぬよう実現を目指して行く」などと答えるにとどまりました。