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北山議員が環境対策特別委員会で

ヒートアイランド対策について平松市長に質す

北山良三市会議員

2008年12月17日

 日本共産党の北山良三大阪市会議員は、12月17日の環境対策特別委員会でヒートアイランド対策について抜本的対策を市長に求め、質疑しました。

 大阪市は、10月に発表した「元気な大阪をめざす政策推進ビジョン」の中でも、重点的にヒートアイランド問題の解決に向けて取り組むとしています。しかし、4月の同委員会でも北山議員が指摘しましたが、熱帯夜日数の削減目標の設定(大阪府の目標・2025年までに熱帯夜日数を3割削減する、大阪市の目標・2020年までに増加傾向を止める)について、整合性がない状況が放置され、未だ抜本的な対応がなされていません。 

 北山議員は、日本一熱い大阪市の現状について具体的に数字をあげながら「対策が急がれる問題だ」と指摘。改めて府・市一体となって取組む姿勢が大事だと求めました。

 環境局は、「現状のまま放置した場合、年平均気温が0.3℃から0.4℃上昇する。この気温上昇分を抑えることをなんとかしたいということで計画の目標とした。府内と市内では同列にはなかなか論じにくい」と無責任な答弁に終始しました。

 北山議員は、ヒートアイランド対策で最も重要な取り組みの1つである、緑化対策の予算が削減されていることを指摘しました。大阪市の予算をみると、公園事業は、平成13年度、14年度がピークで160億円だが平成20度は32億円と五分の一。緑化事業は、平成12年度42億円だが平成20年度は12億円と三分の一に減額しています。

 最後に北山議員は、目標設定や方針、対策を実施するにあたっての予算に関し、姿勢や考え方について市長に答弁を求めました。

 平松市長は、「目に見える形で環境問題を市民の皆さんと一緒に考えていきたいという思いはある」と言いながら、風の道構想は50年、100年の話で絵に描きたいと具体的な対策にかける答弁に止めました。

 北山議員は、「50年、100年という単位で考えるのももちろ大事だが、その間にみんなが日干しになってしまうわけにはいかない。深刻な現状に見合う対策が急がれることに真剣に目を向けて検討してほしい」と市長に強く要請しました。