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国道43号線沿道の環境改善社会実験無料化

と大型開発の環境影響評価の改善を求める

環境対策特別委員会で矢達市会議員

矢達幸市会議員

2005年12月6日

 12月6日開催の環境対策特別委員会で日本共産党の矢達幸市会議員は、国道43号線沿道の環境対策と梅田・阪急ビル建替え等のアセス改善を求め質疑しました。

まず現在実施されている国道43号線の二回目の社会実験について、市内はNO2など一定の改善はあるが、高濃度の局地的影響は依然として改善されず15歳以下の小児喘息患者数も一進一退だ。沿道の環境改善へ今年の社会実験の目的は何かと質問しました。理事者は、昨年は大型車を阪神高速に誘導させる目的で通行料金を半額200円にし、4週間の社会実験を行なったが効果ある結果は出なかった。今回は11月1日から12月28日の約2ヶ月間、阪神高速西大阪線安治川・大正西間を利用するETC装着車の全車を対象に大型車200円、普通車100円としたと答弁しました。

矢達議員はETC車に限定の理由はなにかと質問。理事者は、ETC車両以外の料金割引は車両台数増加で、料金所で渋滞がおき、その影響が西大阪線の本線まで達し危険だと判断がされたと説明しました。

矢達議員は料金を徴収するから心配がおきる。ある運送業者のトラック運転手によると、会社は経費節減を進め高速利用を認めない。以前は身銭をきり清算出来たがETC化で費用が会社の口座から落ち、それも出来なくなった。結局、下を走る。本当の解決は完全無料化以外にない。また北津守料金所も同時に無料化し、双方無料化で通れる事も検討せよ。実験は終了せず次は完全無料化の社会実験を是非実施すること。市は市民代表として強く協議会で主張してほしいと要望しました。理事者は、無料の実験は阪神高速の減収に対する補填額など課題は多くあるが、実験の必要性等など対策を関係機関と検討したいと答弁しました。矢達議員は健康・命かかわる問題であり是非頑張ってほしいと強調しました。

次に、梅田阪急ビル建替え事業に関連して、過去は都心の過密が問題視され都市機能の集中見直しがされてきたが、小泉内閣は都市再生や緊急整備地域という特区をつくり開発を進めている。この結果、梅田北ヤード周辺は大きな建築物が林立し、この地域の環境にどれだけ影響が出るか予測付かない事がおきる心配がある。今のような単体毎のアセスのやり方では地域の環境は守られないと指摘しました。理事者は、本市の影響評価条例では個々の単独事業で評価を行なう事になっている。ただし時期が同じで地域が隣接し、事業計画が明らかな場合は合わせて影響評価することは可能で、技術指針でもその場合は複合的影響を評価するようになっている。しかし阪急の事業の場合、周辺の事業計画が明らかになっておらず不可能と答弁しました。

矢達議員は、梅田付近がヒートアイランドで大変な地域になるという事では困る。影響評価はこういう問題を配慮できるものにすべきだと改善を求めました。