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不正の解明求める

江川氏、育鵬社教科書採択で

江川繁市会議員

2016年3月23日

写真 日本共産党の江川繁大阪市議は3月23日の市議会教育こども委員会で、市教育委員会が昨夏、市立中学校の歴史・公民教科書に侵略戦争を美化し、改憲を誘導する育鵬社版を初めて選んだ際、採択の参考にしたアンケートをめぐる不正と、その不正に育鵬社社員がかかわっていた疑念について質疑。吉村洋文市長らに、真相解明と責任の徹底追及、教科書採択制度の抜本改定を求めました。

 江川議員は、育鵬社社員が、アンケートの支持が多ければ採択の

可能性が高くなると、不動産会社(岸和田市)の会長にアンケートヘの動員を依頼し、従業員が不正に関与したことは明白だと指摘し、「これは教科書採択制度の根幹をひっくり返す悪事だ」と強調。「真相究明と責任を徹底的に明らかにするために、有識者による第三者機関を設置すべきだ」とただしたのに、吉村市長は[教育委員会において適切に対応してもらいたい」と答えるにとどまりました。

 江川議員は「育鵬社が不正アンケートの動員にかかわっていたとするなら、教科書採択に参加する資格がそもそもない」と指摘し、「重大な疑惑がある採択は取り消すべきだ」と強調しました。

 山本晋次教育長は「採択権者としての権限と責任において、公正かつ適正に採択を行っている」と従来の見解に固執しました。

(2016年4月3日付しんぶん赤旗)