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「私立幼稚園振興会」の教育施設不法使用不法支出について江川議員が質疑

江川繁市会議員

2006年12月14日

 

 十四日の文教経済委員会で日本共産党の江川繁議員は、政治団体「大阪市私立幼稚園振興連合会」が、母体とされる「大阪市私立幼稚園連合会」が使用していた市の教育施設「大阪市幼児教育センター」を事務局として不正使用し、また市長の資金管理団体に2005年11月に一千万円の政治献金をしていた問題について質疑しました。

 江川議員が施設を使用してきた経緯について質したのに対し、教育委員会は「大阪市私立幼稚園連合会が昭和57年から使用してきた。政治団体が使用していたことは把握していなかった。この件で取材されて知った」と答弁しました。江川議員は府の公報を示し、政治団体の所在は調べればすぐに分かることで、この問題を放置してきたことの責任の所在、損害賠償の意思について質したのに対し、教育委員会は「該当の団体に遺憾の意を表明し是正を求めた」と答えるのみで、自らの責任の所在については触れられませんでした。

 また江川議員は、昨年約二十億円の補助金を受けている「大阪市私立幼稚園連合会」が母体とされる「大阪市私立幼稚園振興連合会」が一千万円の政治献金を関市長の資金団体にしていることは極めて問題と指摘しました。事業委託が一括で行われるなどお金の流れが不明瞭となる可能性があり、不適切ではないか。市長の受け取った献金に対する責任について質しました。市長は「献金は、政治姿勢に賛同してもらい寄付が集まったものと聞いたが、自由な立場で意見交換できるように返金した。特別な要望が出たわけではない」と弁明しました。江川議員は「責任の取り方が不十分。市長の資格が問われる問題」と強く指摘しました。