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市バス・地下鉄の民営化について山中議員が質す

山中智子市会議員

2017年3月10日

写真 質問する山中市議=10日、大阪市議会

日本共産党の山中智子大阪市議は、10日の市議会交通水道委員会で、市バス・地下鉄の民営化について質疑しました。

山中市議は、「京都市ではバスから地下鉄に出資という形で新年度から支援する。大阪市では地下鉄をつくってバスを減らしたのだから営業補償するのは当たり前だ。バス民営化プラン案でも『高齢者人口の増加によりバスの社会的ニーズは一層高まる』としている。アクションプランにあったように地下鉄からバスへ30億円支援すれば、路線も充実させながら立派にやっていける。その道を選ぶべきだ。」と主張しました。

山中市議は地下鉄民営化について、「民営化して、安全と利益を最大化するのが使命だと言っているが、公営地下鉄は利益を最大化するためにつくったのではない。公共の福祉に徹する公益事業でなければならないとされており、公共の福祉という理念を捨て去るのか。」と批判しました。

また「いちばん酷いのは1600億円もの現金預金が、民営化によりたったの70億円になることだ。」と述べ、「安心・安全という最大の使命は株式上場まっしぐらでは果たせない。現金を使い果たす上に新規借入れをしないようでは災害対策もホーム柵設置も進まない。国鉄民営化を事例にあげているが、安全面・利便性が問題だらけではないか。」と指摘し、「民営化ではなく、公共の福祉の担い手として発展する道を行くべき」と主張しました。