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大阪市議会委

民営化推進は強引

地下鉄・バス山中議員が批判

山中智子市会議員

2015年10月6日

 大阪市議会交通水道委員会が6日開かれ、維新以外の全会派で2度にわたって本会議で否決された市営地下鉄・バスの民営化を強引に進めようと、橋下徹市長が提出した民営化をするための手続き条例案について質疑しました。日本共産党の山中智子市議は、民営化基本方針を議会の議決事項にとの意見が一部にはあったが、この意見が多数でもなく、民営化に対する懸念や、反対の意見もたくさんあったと指摘。この条例をテコに民営化を推進しようとしていると批判しました。写真

 山中市議は、敬老パスの継続や地下鉄8号線(今里筋線)の延伸、可動式ホーム柵など安全対策、バス路線が守られる保証などのさまざまな懸念は何一つ払しょくされていないと指摘。「民営化ありきで前のめりになるのではなく、こういったことを一つひとつクリアにすることが先決だ」と強調し、「手続き条例といえども民営化を前提にしている以上、わが党は反対だが、他会派が留保するのであれば、じっくり議論するという意味で態度を留保する」とのべました。

 委員会では「民営化の議論が小指の先程度しかされていない」(自民)、「まだまだ検討していない課題がたくさんある」(公明)との発言が相次ぎ、維新は採択を主張しましたが、手続き条例案はこの日の委員会で議決されませんでした。

(2015年10月7日付しんぶん赤旗)