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住民や利用者の声を反映する「赤バス」運行を

岩崎けんた議員 交通水道委員会

岩崎けんた市会議員

2011年6月24日

岩崎けんた市議は6月24日の交通水道委員会で都島、鶴見区、東淀川各行政区や「赤バス」の存続を求める市民連絡会から出された、赤バス事業に関する陳情の採択を求めて質疑しました。

岩崎市議は「この間赤バスは、高齢でクルマや自転車に乗れない人、赤ちゃんを乗せたベビーカーで移動しなければいけないお母さんや妊婦さん、障害をもつ方など、交通弱者と呼ばれている方々の貴重な足を保障する福祉バスとして、親しまれ利用されてきた」ことを強調し、今回の陳情内容は、その赤バスの運行ルートに対する市民の熱心で積極的な提案であり、当局はどう認識しているのかと質しました。

交通局は「市民の皆さんの切実な要望は分かるが、市が発表したアクションプランにある通り、廃止する事に変わりはない。乗車率を上げるためのルート変更は検討しているところ」と答弁。

岩崎議員は、さらに各地域の陳情書にある提案を紹介し、東淀川区の淀川キリスト教病院の移転に伴う新ルートの創設や、都島区のルート変更にともなう利用者の要望を具体的に提案し実現を迫りました。交通局は「地域調整協議会で検討し、決めている」という答弁にとどまりました。

岩崎けんた議員は、「当局の答弁を聞いていて、痛感したのは『住民や利用者の声を反映する』という点で、まだまだ不充分さや努力不足があるという実態だ。もっと利用者の意見を汲み上げる努力をしてほしい」とかさねて強く要望しました。

岩崎議員は「当局の紋切り型の答弁に対する、もっと踏み込んだ討論が必要だったという反省はありますが、個人的には、住民要求をストレートに突きつけるという役割を果たすため、今後もこの一点にこだわって頑張る決意です」と初質疑への感想を述べていました。

陳情書は、維新、公明、自民、OSAKAみらい(旧民主)が継続審査にしました。


<2011年6月26日付しんぶん赤旗>

利用者の声反映させよ 赤バス存続 岩崎大阪市議が強調

 日本共産党の岩崎賢太大阪市議は24日、市議会交通水道委員会で、赤バスの存続や利用促進に向けた運行ルートの新設などを求める陳情書4件について採択を求め質疑しました。陳情書は、「赤バス」の存続を求める市民連絡会などが提出したものです。

 大阪市は、「経済性と公共性」が著しく低いという理由で、赤バスの全廃を打ち出す一方で、数値目標を設定し、達成した路線については存続方法を考えるとしています。

 岩崎議員は、赤バス事業は高齢者や赤ちゃんを運れた母親、妊婦、障害者などいわゆる交通弱者と呼ばれる人の貴重な足を保障する福祉バスとして親しまれてきたとのべ、それぞれの陳情は、住民の赤バスに対する期待の大きさを物語るもので、この積極的な提案にこたえるべきだと強調しました。

 市交通局は、「赤バスを利用している人々からの切実な声と認識しているが、目標数値の改善につながるかどうか慎重に検討する必要がある」と答えるにとどまりました。

 岩崎議員は、「交通局には『住民の利用者の声を反映させる』という意味で努力不足がある」と批判しました。

 陳情4件について、日本共産党は採択を主張しましたが、維新、公明、自民、OSAKAみらい(旧民主)が継続審査としました。