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赤バス路線など廃止ありきの姿勢を撤回し

市民的議論を重ねるべき

わたし考一議員 交通水道委員協議会で主張

わたし考一市会議員

2009年11月20日

  11月20日大阪市会交通水道委員会協議会が開かれ、わたし考一議員は交通局が発表した、赤バスを含むバス路線廃止に伴う「廃止対象系統利用者アンケート」に関する報告書について質疑をおこないました。

 わたし議員は、アンケート冒頭に、「 73億円の当年度赤字、累積が606億円の赤字」と記載されているが、こうしたやり方は、市民に対して「移動の自由を保障する」という公共交通のあり方を抜きにし、莫大な「赤字」とことさらに強調し、利用者を脅迫、「赤字だからバスはあきらめよ」という世論作りをねらったアンケートだと厳しく指摘しました。

 また、同議員はバスが大赤字と喧伝されているが、名古屋市や、京都市並みに適切な運営補助が行われていれば、避けられた赤字であると強調するとともに、地下鉄は大幅な黒字でありバスと地下鉄一体で見ることが重要だと主張しました。

 さらに、わたし議員は赤バスの利用者は70歳以上が多く、通院での利用者が40%をしめていることや、大半の人たちが廃止に反対している事実をあげ、廃止さきにありきという姿勢は撤回し、市民の声に真摯に耳を傾け、交通弱者対策をどう強めていくのかも含め市民的な議論を重ねるべきと市長に質しました。平松市長は「日常生活に密着した交通手段で、移動困難者に影響でないよう検討する」との答弁にとどまりました。