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尾上議員が、花園町駅前の

放置自転車解消対策を強く求める

尾上康雄市会議員

2008年9月12日

 日本共産党の尾上康雄市会議員は、西成区の四つ橋線花園町駅周辺は20年前は放置自転車が3000台であった。その後、弘治小学校建替えの際に地下駐輪場1160台分が設置されるなど現在の収納可能台数は1250台分に。また隣接のイズミヤも300台分設置された。本年2月5日の実態調査では駐車場利用が合計738台、放置自転車数は757台である。これは自転車駐車場の利用率を高めれば放置はなくせる状況になっているのではないか。今後の市の対策はどうかと質問。市は1990年に弘治小学校に地下駐輪場をつくり、90年、91年に禁止区域指定をして撤去を行ってきた。今後も放置を減らすように努力する。市域全体では放置の多い駅22ヶ所に啓発指導員、愛称・サイクルサポーターを置き、今年度からは市民協同型のトライアルプランを10区役所で住民と協議会を立ち上げ、啓発活動や実態調査の実施など今後3ヵ年に渡り実施すると答弁。

 尾上議員は東京都江戸川区葛西駅地下駐車場では日本一といわれる機械を使い9400台の大規模な駐車場整備を行っているが、放置対策は駅前の一括業務委託という方式で啓発活動や駐輪場運営、放置自転車撤去、搬送、自転車返還等を一括して民間委託している。大阪市はどうかと質問。市は自転車駐車場の管理運営は指定管理者制度を導入しているが、放置自転車の撤去は行政権限の行使にあたるので職員監督のもとに業務委託し、自転車保管所の業務委託や啓発活動、サイクルサポーターなどは高齢者雇用促進の観点で大阪市シルバー人材センターに委託していると答弁。

 尾上議員は、罰則としての放置自転車撤去というやり方だけで改善を図るのは無理がある。一つの提案だが放置自転車を自転車駐車場の空きスペースに使用する事で改善を図ることはできないか。現在、撤去台数は07年度で年間23万台。その費用が8億円。保管地も非常に広大な面積が必要だ。ところが撤去された自転車はへんぴな場所に保管され持ち主が受け取りにこない。これを改めて自転車駐車場の空きスペースを保管所に使用し、撤去自転車の返還率を高め、返還の際にマナーやルールを呼びかけて費用徴収を行うようにすれば成果があがるのではないか。花園町で実験的な取組みをしたらどうかと提案。市は花園町駐輪場の空きスペースは利用者に直接使っていただくもので、利用を図るよう手立てをとる事が基本であり保管所としての利用は困難と答弁。

 尾上議員は強制的に撤去したが受け取りに来ないでは罰則的な意味も薄れる。花園町では現在、施設の利用が6割弱で約500台分空いている。利用は可能であり検討をすべきと思う。また放置自転車対策として効果の高いサイクルサポーターの配置は特に重要であり、今回、整備された四天王寺駅周辺での配置を含め、放置自転車対策で大きな成果をあげるよう努力をしていただきたいと強く要望しました。