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美章園にエレベーター・エスカレーターの

設置を求める陳情書採択を主張

計画消防委員会で小南議員が

小南かおる市会議員

2004年12月14日

大阪市会計画消防委員会が12月14日開かれ、日本共産党の小南かおる議員は、「美章園駅にエレベーター・エスカレーターの設置を求める陳情書」の採択を求めて質疑しました。

交通バリアフリー法が2000年11月に施行され、新駅には全てバリアフリー化が義務づけられました。大阪市内の44のJR駅中40駅がバリアフリー法対象駅となり、現時点で25駅が完了しています。しかし未だに美章園駅を含む15駅が未設置です。

小南議員は、JR阪和線高架工事の上り線が開通し「南田辺」「鶴ヶ丘」「長居」「我孫子町」の新駅にはエレベーター・エスカレーターの設置などバリアフリー化がされました。交通バリアフリー法の対象駅(5000人/日以上かつ高低差5m以上)に該当している美章園駅が、なぜ設置されないのか、計画調整局としてどこまで実態を把握しているのか、またこのような差別を放置していいのか、住民の福祉を保障する立場からJRに働きかけるよう厳しく迫りました。

計画調整局交通空港政策課交通移動円滑化施策担当の古家課長は「近隣の方々の要望は認識している。JR西日本に地域の要望と合わせ申し入れを行っている。引き続き美章園駅のエレベーター設置について働きかけていきたい」と答弁しました。

小南議員は美章園駅にエレベーター・エスカレーターの設置を求める会の幅広い取り組みや、利用者の「階段の幅が狭く急勾配で雨の日など危険を感じる」「ベビーカーと子どもと荷物を抱えて階段の上り下りは危ない。1日も早く設置してほしい」「美章園駅はバリアフリーでないので近鉄河堀口駅に行っている」など住民の実体や切実な要望を紹介し、エレベーター・エスカレーターの未設置が住民の移動の自由を阻んでいることを指摘。

大阪市は、鉄道駅舎エレベーター等整備補助制度を1991年から実施し、設置工事費用の3分の1以内、当初3500万円限度の助成を1993年には5000万円まで拡充したものの2004年には3500万円に引き下げられていることや、1998年にできた国の補助制度3分の1ついても2003年に6分の1に改悪されていることが明らかになりました。小南議員は全駅に設置されるまで補助制度の継続と拡充を求めました。

健康福祉局障害者施策部生活支援担当白江清課長は「鉄道事業社が自ら整備をすることを基本として、設置促進策として鉄道駅舎エレベーター等整備補助制度を実施しているが、市民意識の高揚、交通バリアフリー法の施行に伴ない、鉄道駅舎のエレベーター設置がすすめられていくということもあり、市の財政状況も厳しいものがあるが、補助については予算の範囲内で対応していきたい」と応えました。

日本共産党は陳情書の即時採択を主張しましたが、自民党、民主・民友、公明党など与党会派は多数で継続審査扱いとしました。