title

駐輪場・不正問題、業務上横領明らか

大阪市議会 江川議員が追求

江川繁市会議員

2008年5月19日

 日本共産党の江川繁市会議員は陳情者(星野さん)が、平成17年11月、大阪市の駐輪場を管理していた日駐管理(株)において利用料金が組織的に横領されていると内部告発を行い、大阪日々新聞等で報道された。業務横領ではないのか。市の対処はどうかと質しました。市は通報を受け、直ちに日駐管理(株)が受託する19ヶ所の駐輪場の過去2年間の書類調査、現場管理人や利用者の聞取り調査等を行い、書類の不整合1080件が明らかとなった。横領になるかどうか警察に届け、判断を仰いだ結果、犯罪行為を立証するに至らず、刑事事件としてはなじまないという判断がされた。しかし公金の取扱いに対する信頼を損ねた事は大きいと考え、19年度の指定管理者募集の際、日駐管理鰍ヨの指定は行わないと判断したと答弁。江川議員は、刑事事件にあたらずというが、同一人物が1年半に駐車シールを3、4回も発行し、全体では84回もあった。局は勇気をもって内部告発された方に事情を十分聞き、もっとしっかりとした調査を行う必要があった。また事件を起こした業者をその後、指定管理者募集資格ありとしたことは問題がある。局の脇が甘すぎると指摘。市長に認識を問いました。市長は、「警察署に十分に相談をし適正に行われたと考えている。今後は駐輪場の指定管理者が法令遵守の責務をしっかり行うよう指導監督したい」と答弁するにとどまりました。

 江川議員は次に放置自転車対策の抜本的改善を求め質疑。他指定都市は50円〜100円が多いが、本市の料金を低額にする事。駐輪場を産業界や地域の協力も得て大量に設置する事。人的配置体制を拡充するという3つの施策が当面必要だと見解を質しました。市は、「料金を低額にする件は、料金の設定が指定管理者によってある程度、自由に定められる状況となった。駐輪場を大量に作ることは、引き続き努力したい。人的配置の充実は、本年度よりトライアルプランを三ヵ年計画で実施し、地元住民の方の声を聞きながら充実したい」と答弁。江川議員は重点的に予算を増すこととあわせ、ヨーロッパの国々では自転車の利用は環境と健康にやさしいとされ、パリではレンタサイクル制度の充実等が行われている。市も街づくりの重要な施策として自転車活用対策を考えるべきだと質問。市長は、「環境面や健康増進効果を考えても、すぐれたれた交通手段であると認識している。自転車利用に必要な施設の整備は一定の制約や限度もあるが、徒歩、公共交通、自転車、自動車などの交通手段とどう共存するか等を考えながら全市一律ではなく地域の特性を踏まえた課題とその改善方法を検討したい」と答弁。江川議員はしっかり考えて欲しいと要望、陳情書の採択を求めました。 審査の結果、継続扱いとなりました。