駅転落防止など陳情請願

与党会派採択せず

 3月23日、大阪市議会交通水道委員会が開かれ補正予算の説明と市民から提出された引き続き審査中の請願、陳情についての取り扱いが議題とされました。「審査中」の陳情、請願とは日本共産党をのぞく与党会派が「持ち帰り検討」と称して結論を出すことを棚上げし、引き延ばしをはかっている案件です。これまでの例では議員の任期末の議会でほとんどが否決されています。交通水道委員会には地下鉄朝潮橋駅東口エレベーター、エスカレーターの設置を求める請願や、分譲マンションの水道メーター取替を大阪市負担で行う、駅ホームからの転落をなくす措置を、などの陳情がよせられています。
 日本共産党の渡司考一議員は、各派協議会で引き続き審査中の陳情、請願はいずれも市民の切実な願いであることや、ただでさえ行政に対しては「お役所仕事」という批判がある中で議会が市民の陳情や請願に一定の時期に一定の結論を早急に出していくことが市民の付託にこたえる態度であることを強調し、審査中の請願、陳情を即時採択すべきだと主張しました。他の与党会派はこうした声にこたえず、またまた多数決で「引き続き審査」とし市民の切実な願いに背をむける態度をとりました。