エレベーターとエスカレーター 杉本町駅に設置して

住民ら大阪市と交渉

 「住民本位の阪和線高架化をすすめる住吉区民の会」は9日、大阪市住吉区のJR阪和線杉本町駅にエレベーター・エスカレーターの設置を求めて大阪市民生局障害者施策推進部と交渉し、磯村市長あての要望書を手渡しました。
 杉本町駅は、1日の乗降客が5,000人を超え、高齢者や障害者の人も多数利用しています。階段の高さは5mを超えていますが、阪和線の高架工事でエレベーターなどが設置されるのは我孫子町駅までで、杉本町駅には設置されません。そのため駅利用者や近隣住民から、杉本町駅にも一日も早い設置をとの超えが強くだされ、今回の申し入れとなりました。
 市長への要望書は町会、老人会、労組など区内32団体から寄せられ、交渉に参加した「会」の代表から、JR西日本大阪支社との交渉結果も紹介しながら切実な訴えがつぎつぎと出されました。
 これに対し民生局は「人にやさしい町づくりを推進する立場から、杉本町駅もエレベーター設置の対象駅として検討している」とのべましたが、それ以上の納得のいく具体的な回答はありませんでした。「会」の代表は最後に「エレベーターを設置するという立場にたって現地を見て検討し、その上でどうするか市の考えを示してほしい」と強く要請しました。
 この交渉には、日本共産党の関根信次大阪市議と井上ひろし党住吉区市政対策委員長も同席しました。

 

要望書

大阪市長 磯村隆文 殿

 現在、JR阪和線の高架化工事がすすめられています。高架化される新駅舎にはエレベーター、エスカレーターなどが設置されることになっています。これは地域住民の切実な順いに応えたもので、地域のみなさんは大変喜んでいます。 しかし、高架化工事の対象となっていない「杉本町駅」と「美章画駅」は現状のまま据え置かれます。
 ご存知のとおり、「杉本町駅」は、一日の利用客が5000人を越え、階段の段差も5メートルを越えています。利用客の多くは市立大学の学生と近隣の高校に通学する生徒たちですが、高齢者の方や障害者の方も多く利用しています。車椅子の方は毎日駅員の協力で階段の上り下りをしています。また、杉本町駅南北の「踏み切り」は、朝タのラッシュ時に大変な自動車の渋滞をひき起こしています。こんな状況ですから、地域のみなさんは「杉本町駅舎」も今回の高架化工事と同時に当然改善されるものと期待していただけに、現伏のまま据え置かれるなど、とても納得できるものではありません。
  「杉本町駅舎にエレベーター、エスカレーターの一日も早い設置を」「踏み切りの渋滞解消を」は、地域のみなさんのほんとうに切実な願いです。これらの願いを一日も早く実現するため、下記の事項について大阪市としても格段のご努力をされるよう、ここに要望いたします。

 <要望事項>

 1. 「杉本町駅舎」におけるエレベーター、エスカレーター設置の年次計画を具体化し、それに必要な予算(補助)を確保してください。
 2. 「踏み切り」の渋滞を解消するため、杉本町駅の高架化をふくむ都市計画を策定し、立体交差にしてください。
                                 以上