第3回都市計画審議会 谷下浩一郎市議

住宅改良地区指定

全ての住民の意見をよく聞い

12月4日、第3回大阪市都市計画審議会が開催され、日本共産党の谷下浩一郎市議が、西成区旭の住宅改良地区の指定について借地借家人が圧倒的で立ち戻りなど懸念される問題点について発言しました。
 大阪市は、西成区旭3丁目2番他が不良住宅の密集する地区なので、住宅地区改良事業による住環境の整備・改善を図るため、改良地区の指定しました。
 谷下議員は、改良事業というのは、すべての権利を買い上げ、道路も広くし、改良住宅を建設し、完成後に権利者の立ち戻りが原則であると強調。
 しかし、事業予定は、約90億円の事業費で、2000年から2009年の10年間で、ここは高齢者の方も多く、立ち戻りを希望しながらも、権利金や家賃など従前に比べて高くなったり、転居先で馴染み、立ち戻れない人が多くでるのではないか。また、旭地区は、土地所有者が39人−20.5%、建物所有者が72人−37.9%、借家人が79人−41.6%で、もっとも権利の弱い借地借家人が一番多いと指摘しました。
 谷下議員は「だれから改良地区指定の要望があったのか」「長年、住み親しんできた街から出て行かなければならない」など住民の不安を訴え、市の責任において、全ての住民の意見をよく聞いて進めることが大切であると主張しました。