不急の地下鉄工事見直せ

採算、建設技術で不安 北港テクノポート線   稲森豊議員が主張

(しんぶん赤旗 2000年11月23日)

大阪市議会決算特別委員会が20日ひらかれ、日本共産党の稲森豊議員は、大阪市が2008年オリンピック招致をテコに建設を強行しようとしている地下鉄・北港テクノポート線について、質疑しました。
 稲森議員は、北港テクノポート線は、現在埋立中の夢洲の地盤沈下の中での建設工事となり、駅も含めての沈下がおきるなど、技術的に無理な工事になることを指摘。安全上問題はないのかとただしました。また、オリンピックが招致できるのかも今の段階では不明であり、強行する必要はまったくないと強調しました。
 稲森議員はまた、地下鉄経営の採算について、中央線・大阪港駅から咲洲へのテクノポート線の経営が深刻化していることを具体的に指摘。これらを精査することが、北港テクノポート線の建設にあたって必要だと指摘しました。
 理事者は、将来は一日13万人の乗客が見込めるなど、根拠のない答弁に終始しました。
 稲森議員は、経営の見通しのうえからも、建設工事の技術的な面からも、不要不急の事業であり、再検討すべきだとかさねて強調しました。