巨大開発の失敗の押し付けは許せない
 WTCへの水道局移転問題
        交通水道委員会で渡司議員

 6日にひらかれた交通水道委員会で渡司考一議員は、水道局がWTCビルに移転する問題をとりあげ、「市民と職員に巨大開発の失敗の押し付けることは許せない」と主張しました。
 渡司議員は、水道局の移転は、WTCの経営破たんによるものであり、WTC建設計画に参加した民間企業は経営破たんをくいとめるために協力したのかとただしました。出資者の三井物産すら撤退しているのに、大阪市だけが3局も入居しフロアの70%を占めるのはなぜか、経営状況は急速に改善するのかと追及しました。
 これにたいし、関助役は、「南港は重要な地域で広大な面積があり、大きな役割を果たすもの、オリンピックをばねに発展する」などと答弁しました。
 渡司議員は、これからのベイエリアの予測に人口問題はかかせないとして、出生率が1.36で続けば2010年で236万人、50年で1,280,000人になることを考慮すべきと指摘しました。
 理事者は、大阪市関連が全体の70%入れば、2002年には償却前黒字になり、借入金返済にもあたれるなどとのべました。
 渡司議員は、「WTCがまともに借入金を返済していける経営になるためには、少なくとも家賃を現在の1.5倍にする必要がある。そうなると三局入居のあと、WTCの課題は家賃の値上げになってくる。市民に負担をおしつけるようなことがあってはならない」と主張しました。