1999年6月15日
大阪市長
磯村 隆文 殿
日本共産党大阪市会議員団
団長 姫野 浄
『大阪湾での海上自衛隊「展示訓練」中止と大阪港入港を拒否する』申し入れ
現在、海上自衛隊による大阪湾津名港沖を訓練海域とし、大阪港も使用した大規模な市民をも巻き込んだ「展示訓練」の計画が進められており、15日に参加艦船2隻が大阪港に入港を予定している。
同「訓練」は7月16日から18日の3日間、呉地方隊創設45周年記念行事の一環として、一般市民に海上自衛隊の理解を求め、地元諸行事とのタイアップを図ることを目的に、護衛艦など艦艇25隻、航空機21機などを動員し、16日は大阪港をはじめ大阪湾内の6港で一般公開、17・18日の両日で「展示訓練」として護衛艦による8600余名の体験航海を行い、艦艇部隊と一列隊列ですれちがい、空砲発射などを見学するなど、かって例を見ないほど、大掛かりなものとなっている。
これまでも海上自衛艦の大阪港への入港は、1994年以降で阪神大震災時の救援活動を除き11回14隻になるなど、「既成事実化」が図られてきたが、今回の入港は新ガイドライン関連法いわゆる「戦争法」が成立したもとで、平和な貿易港であるべき大阪港を「米艦船の露払い」として、しかも「なし崩し的」に軍事使用拡大への道を開くものとなるものであり、1994年11月の本市会「大阪港の平和利用決議」の主旨に真っ向から背くものに他ならない。
よって大阪市において以下の態度をとられることを申し入れるものである。
1.海上自衛隊に対し今回の「展示訓練」の中止を申し入れること。
2.大阪港への入港を拒否する、とともに一切の協力をしないこと。
以 上