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「都」構想反対

大阪市大「考える会」 学問の自由守れ


 大阪市立大学の卒業生らでつくる「大阪市立大学の統合問題を考える会」はこのほど、「大阪市を廃止し、大阪市立大学をなきものにする『大阪都構想』には反対」とする声明を発表しました。

 声明は、大学の統合・再編は、二つあるものを一つにすればいいという器の議論ではなく、先人の奮闘、努力のうえに築かれ、かけがえのない歴史や伝統、学風、学問研究水準こそが大学の本領だと指摘。大阪には、国公立大学の数が4校しかなく、統合されると3校になり、大都市大阪がふさわしい高等教育・研究環境を備えていると言えるのかと批判しています。

 また、市大、府大は創立以来、市民、府民に比較的安い学費で、自宅から通える貴重な高等教育の場を保障し、大阪の知の拠点として、経済・文化・科学技術の発展に貢献してきたと主張。学問・研究の発展にとって、憲法が保障する学問の自由、大学の自治こそ重要であり、「大阪市立大学」をなきものにする「都構想」には反対としています。

(2015年5月6日付しんぶん赤旗)