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橋下市長 大阪市解体また提案

地下鉄・バス民営化再び否決

市議会本会議


 24日に開会された大阪市議会本会議に、橋下徹市長は、昨年10月に大阪府・市両議会で否決された大阪市廃止・分割の「大阪都」構想の「特別区設置協定書」(設計図)議案をほぼ同じ内容で再び提案しました。

 協定書議案は昨年10月、「維新」以外の反対で否決されましたが、公明党が昨年末、協定書の内容には反対だが住民投票の実施までは「維新」に協力すると方針転換したため、再提出されたものです。府・市両議会で可決されれば5月17日に大阪市を廃止し五つの特別区に分割することの是非を問う住民投票が実施される見通しです。

 日本共産党大阪市議団の山中智子幹事長は「『協定書』案は、一度否決されたもので、法や民主主義に照らしても提案すべきでなかった。提案された以上は、再度問題点を明らかにし、市民にとってデメリットしかないことを知らせ、住民投票で葬り去るために全力を尽くします」と話しました。

 また、橋下市長が再提出した、1月30日に閉会した前定例議会でいずれも「維新」以外の全会派で否決された、市営地下鉄・バス民営化条例案、市立環境科学研究所と府立公衆衛生研究所の統合・独立行政法人化に関する議案、市立工業研究所と府立産業技術総合研究所の合併などに関する議案を、「維新」以外の会派で再び否決しました。

(2015年2月25日付しんぶん赤旗)