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橋下氏、「大阪都」に執念

新年互礼会 「今年実現」と発言


 橋下徹大阪市長は5日、同市内で開かれた大阪府・市と関西経済3団体主催の新年互礼会でのあいさつで、大阪市を解体する「大阪都」構想に言及し、「この僕の夢が今年実現することに全力を尽くしていきたい」などと述べました。

 「都」構想をめぐっては昨年12月に公明党が党本部の要請で、「都」構想の是非を問う住民投票の実施までは「大阪維新の会」に協力する方針に転換。事態が急変しています。

 同党は協定書の中身には反対としながらも、13日の法定協議会での取りまとめに賛成し、府市両議会に提出される協定書議案の採決でも賛成する方向です。公明党と維新は5月17日の住民投票実施でも合意。仮に「賛成」が上回ると大阪市の廃止と府に依存する五つの特別区への分割が実質的に確定し、自治権の縮小と住民サービスの低下は避けられません。

 互礼会で橋下氏は鉄道新線「なにわ筋線」や高速道路・淀川左岸線延伸部の建設など関西財界が求める無駄と浪費の計画をあげ「府・市が力を合わせれば物事が動く」と強調。1943年に戦時体制の強化のために東京市を廃止し、東京都を設置したことを美化しながら、同じひつじ年に「なんとしても都構想を」と強調しました。

(2015年1月6日付しんぶん赤旗)