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出馬検討の橋下大阪市長

「都」構想薄れる意欲


 ○…衆院選で公明党の現職区に出馬を検討している橋下徹大阪市長が自らの「存在意義」とまで語ってきた「大阪都」構想への意欲を疑わせるような発言を繰り返しています。

 ○…12日には、出る場合の主目的について、「都」構想をめぐって公明党に裏切られたとして「人生終わるときにはやられたらやり返すってこを一回やっておかないと納得できない」と私怨ともとれる説明をし、報道陣からの「都構想を投げ出したら本末転倒では?」との問いに「僕の人生ですから」と投げやりに語りました。

 ○…15日には後付けで「都」構想について「公明党の議席を奪い、その後の選挙にも勝って、もう一度公明党と協議したい」と訴えましたが、現実には同党との溝を広げ、構想の実現をさらに遠ざけているだけです。

 ○…19日、総選挙で「都」構想も有権者に問うていくのかとの問いには「国政選挙で訴えることなのかどうかというところはありますけど、まあただ、それは訴えていかないとしょうがなかでしょうね」と面倒くさそう。

 ○…府市両議会で否決された「都」構想の「協定書」の再提出については20日、「僕じゃなくてもできる」。自分が呼びかけた奇策である「都」構想の是非を問う住民投票を行うべきかどうかを問う住民投票の直接請求署名については「アレは市民団体が主体。市長としてかかわるものではない」と切り捨てました。

 ○…「都構想、都構想」と大騒ぎしてきたのは何だったのか。「維新」内部からも「投げ出しだ」との批判の声が上がっています。    (直)

(2014年11月21日付しんぶん赤旗)